TORU's Music Atelier

ドラマー&DTMerのTORUが音楽に振り切って執筆するブログ.

同期音源にベースを入れるという挑戦

あけましておめでとうございます.

2020年もよろしくお願いいたします.

 

さて,先日、こちらのライブに出演して参りました.

 

u-r-0t.hatenablog.com

 

 

さて、このライブでは、Ba.のyukiが出演できないこともあり、「ベースを同期音源に入れる」という挑戦をしました.

 

結果、改善できる点がいくつも見つかったので、

今後同期演奏をされる方の参考になればと思い、書いていきます.

 

 

同期音源

同期演奏 とは

機械(コンピューターやテープ、CDなど)と、生演奏で一緒に演奏する事を「同期」演奏と言います。*1

ATEMはGt.&Vo. / Gt. / Ba. / Dr.の構成です。

そのため、シンセやピアノ、ストリングスといった音を使うときには、

あらかじめ制作しておいた音源を流しながら演奏しています。

その音源を「同期音源」と呼んでいます.

 


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ある日の練習でのセッティングです。

 

ドラムセットの横に置いたパソコンから、同期音源を再生しています。

 

同期音源の仕組みについては、こちらの記事をご参照ください。

  

www.ototeku.com

 

同期音源の用意

この日のセトリはこちらです。

 

 

前半2曲、「参上」と今回初披露「0-100」は、通常なら同期音源を使用しない曲です。

そのため、この2曲の同期音源には、ベースのみを収録しました。

 

「参上」は、すでに音源としても公開されているように、レコーディングしたベース音源があるので、そちらを使用しました。

「0-100」はレコーディングした音源がないので、打ち込みの音源を使用しました。

 

この日使用した「0-100」のベース音源の一部がこちらです。

 

 

 

 

一方、後半2曲「黄昏ー」「竪町ムーンライト」は、シンセやストリングスなど、いわゆる「上物」の音も入った曲です。

 

この2曲は、普段から使っている同期音源にベース音源を加える形で、同期音源を用意しました。

 

この日使用した「黄昏ー」の同期音源がこちらです。

 

 

これらの音源を持ち込んで演奏に臨みました.

 

ライブ音源が公開できず恐縮ですが,得られた感想や提案された改善点だけでも書いてまいります.

 

フィードバック

まず,ベテランのギタリストの大先輩からはこんな感想が聞けました

・ドラムの音とベースの音が溶け合っておらずケンカしている印象だった.

・ドラムの演奏そのものは,同期音源とはタイミングがかみ合っていた.

 

続いて,ライブハウスの店長さんからはこんな感想が聞けました.

・全体的に音が渋滞している印象

・同期音源が大きく前に出ており,ギターとボーカルが隠れてしまっている

 

ということで,同期音源の音作りに改善の余地があるのかと考え,

DTMレッスンの先生に同期音源を聞いてもらい,2点助言を頂いてきました.

 

ベースだけの音源の曲は,PAで改善できる問題.PAに「外音を調整してほしい」と依頼すればいい.PAもいじっていいのかわからないから,どうしてほしいのか要望を伝える必要がある.

 

確かに,そこの視点は抜け落ちており,

この日のリハでの同期音源に関するやりとりも

「同期音源出してください」

♪~(ベースのみの曲)

「はいOKです.他に上物が入ってるのはありますか?」

「あります.出します.」

♪~(上物ありの曲)

「はいOKです」

で終わってしまっていました.

 

この点は,次回のライブから気をつけて取り組んで参ります.

 

② 上物が入ってる曲は,リバーブが強すぎるかもしれない.ライブハウスは自然とある程度の反響があるので,空間系のエフェクトは音源を作るときほど強くなくていい.

 

今回持ち込んだ音源は,MIX音源からボーカル,ギター,ドラムを抜いて作っただけのもので,エフェクトは一切調整せずに持ち込みました.

元々はスピーカーやイヤホンで再生したときに丁度いいように調整した音だったので,それをライブハウスで再生すれば,確かに音はこもりますよね.

同期音源が強く聞こえるというのも納得です.

 

このアドバイスを受けて,リバーブやディレイをかなり弱めた音源を作りました.

先ほどの音源と聞き比べていかがでしょうか?

多少後ろに引っ込んだ音になったのではないでしょうか.

 

 

 

総括

同期音源にベースを含めるということを初めてしてみました.

反省点として挙げられるのは,

・同期音源をどうしてほしいのか,リハの時点でPAに十分に伝えておくことが必要

・同期音源では,CD音源とはまた別のミキシングをする必要がある

 

 

また次回のライブでも同期音源は使っていく予定です.

次のライブのお知らせは......次回の記事で!